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専門性を磨く。

一見すると、
ビジネスキャリアを築く上で、
大切なことのように思われる。

年配者ほど、
専門性が重要だと説く傾向にある。

確かに、
ひとつのことに打ち込む姿や覚悟は、
見ているだけで、
カッコイイし、
尊敬する。

ただし、
その専門性が、
市場や社会の枠組みが変わってしまうと、
まったく役に立たなくなる可能性もある。

これが専門性の危うさだ。

例えば、
パイロットは高度な専門性が必要とされる。

しかし、
将来において、
飛行機の自動運航ができるようになれば、
彼らはどうなってしまうのか?

実際、
機関士といった専門家も、
昔のジェット機には同乗していたが、
いまはほどんどいない。

最近、
専門性が大事だと説く方と話をしていたが、
彼はある領域の専門家なのだが、
ずっと労働集約型の働き方をしている。

彼自身、
高度な専門性だけでは、
辛いから、
違うビジネスをずっと模索しているように感じられた。


限りある時間という資源を、
ひとつの領域に投下するか、
分散させるか。

これが問題だ。

見極めるのは難しいが、
これからは、
何が当たるか分からない不透明度が増す一方だから、
ベースだけは何か専門性で構築しておいて、
手当たり次第に何でもやってみる、
という心構えと行動が、
自分の身を守るのではないだろうか。