甲子園

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高校生の頃、半年間ほど甲子園でビールの売り子をしていた。 

当時は今みたいに、サーバーを背負った女の子のスタイルではなく、
ロング缶ビールを駅弁売りみたいな格好で、売り回っていた。

それも、男女混合だったので、僕のような男子高校生でもバイトができた。

もちろん完全歩合制。
1本売って15円。
一定程度売ったらボーナス制度で、
例えば、15本=1,000円、30本=2,000円といったボーナスだった。


■むやみやたらに声を出しても全然売れない
初めてビールを売りにスタンドに立った日は忘れられない。
恥ずかしさで、全く声を出せずに18本しか売れなかった。

何回かバイトを続けているうちに声を出せるようになったが、
1ヶ月ぐらい経っても売れ行きは伸びず、20~30本/日ぐらい。

売れている人は、50本/日にコンスタントに計上していた。

そこで、売れている人を真似をしようと思ったが、
大体が可愛らしい女性だったりしたから、真似できない。

だったら、
頭使って勝負してやろう、と考えた。


■欲しいと思っている人に売るだけ
当たり前のようだが、これしかないという真理を得た。

その真理はこれ。

ビールを飲みたいと思っている人に売ること


これしかないという確信を得た。

だって、飲みたくないと思っている人に、
いくら声を無駄に出しても売れなくて、
飲みたいと思っている人の横を無言で通り過ぎただけで、
売れるということに気づいたから。

だったら、飲みたいと思っている人に向けて声を出せば、
もっと売れるのではないか、と。

じゃあ、どんな人がビールを飲みたいと思っているのかを考えて、
スタジアを観察した。

観察した結果、以下3つが見えてきた。

 ①応援しているチームが守備になって暇になっている人
  →応援中はメガホン叩いていたりするから、売るなら守備の間と決めた。
   だから、1塁側と3塁側をひっきりなしに走りまわっていた。

 ②ビールの売り子があまり来ないゾーンにいる人
  →外野やバックネット裏は売り子がうじゃうじゃいたが、よくよく見ると、
   アルプス席(外野と内野の中間)は売り子が全然いていなかった。
   だから、販売場所をアルプス席に絞った。

 ③他人がビールを買っているのを見ている人
  →ビールを缶からコップに注いでいる時って、注いでいることだけに集中しがちだが、
   注ぎながら周りの客を見渡すことにした。
   なぜなら、このタイミングで目が合ったお客はビールに興味があること、ほぼ100%だから。
   で、目が合ったお客のところに行くようにした。

上記3点の人に対して集中的に声を出して、販売を実行していたら、
1回だけだが、巨人戦で100本超/日売ることができた。


■観察して、判断して、行動する
欲しいと思っている人に売ること。
これが、営業の鉄則だということを甲子園のバイトで学んだ。

だって、欲しくない人に無理矢理に売り込もうとしたって、
拒絶反応だけが返ってくる。

モノを売る時は、むやみやたらに行動するのではなく、
観察して、判断して、行動する。
 
このサイクルをうまく回せれば、モノは売れる。

 

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